2012年3月16日金曜日

ありがとう!


ありがとう!, originally uploaded by Sunrise cycles.

久方ぶりのブログ更新になってしまいました。
このような内容である事が残念でなりません。



本当に急な用での帰京となったこの二日間。
多くの人にお世話になり、京都で自転車に携わる方々の繋がりの強さを痛感させられました。
また自分がその端っこにいられることを嬉しく思いました。

ここ最近、僕は京都に自転車を持って行っておりません。
いつもいつも空井戸サイクル 無我さんのところで車両をお借りするという、専用レンタサイクルを持ったかのような優雅な帰京スタイルをとっています。

今回も、一日かけて京都をまわるにあたり空井戸 無我さん企画のEBS製車両、ボッカを使わせて頂きました。http://karaido.exblog.jp/
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、僕はこういったオフィシャルの場でココ製の製品についてああだ、こうだと言う立場にはありません。

が!このボッカ。 無我さんの強すぎる思いがこもったこの一台は特筆すべきものだと、
製作者の眼力以上に乗る行為そのものから感じさせられ紹介させてもらいました。

自転車において数字は当然重要なもので、そこから暗号のように製作者の意図を汲み、その形の意味に想いを馳せる。
それが通常の自転車に対する接し方だと思っていました。

が この車両においてはそんな御託は一切必要ありませんでした。
乗り出した瞬間に車両は自分の手足となっていました。
極論をいえば必要なものはポジションなどではなく、乗り出すことそのものでした。
数字で見る。僕はわからないから理解しようとしていたのだな、と。

もちろん、その後ろには無我さんの経験からの確かな数字取りがあり、今この車両が必要なのだ、と云う強い使命感があるのは理解していますが、僕達はただそれを享受すればよいだけです。

正にAwesome work 皆様も人馬一体の優雅なひと時をこの車両と共にいかがでしょう。
オススメです。



なんて文面にしようと考えながら、京の街を走りました。

彼の暮らした街を。
彼が走った何万分の一にも満たない距離だけど。


[京都には無我さんとタクヤさんがいる。だから京都が好きなんだ。]

そこに変わらずいる事が誰かの支えになる。
彼に教えてもらった一番重要なことに思います。

東京は君がいるから面白かったのに。

僕が次彼に会うのが何十年後か何年後か何日後か何秒後か、
神ならぬ僕には知れませんが、また共に酒を飲む時を楽しみにしています。

イクオ師匠、お世話になりました。
本当にありがとう。

ご冥福を。

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